育毛剤スタートのきっかけは家族のあの一言だった
髪が薄くなってきたとき、相談相手として適切なのはだれだろう? 薄毛や抜け毛は、他人にはなかなか打ち明けづらい悩みであるし、相手だって「オレってハゲてきてる?」と聞かれても、どう答えていいか困るだろう。そんなとき、実は一番頼りになるのが親兄弟 かもしれない。今回は、抜け毛、薄毛の悩みに親身になってくれた家族のストーリーを紹介しよう。
◆父親の一言で
神田俊彦さん(仮名)は、東京都内で働く33歳のサラリーマン。実家のある熊本を離れ15年経つが、帰郷するのは2年に1度くらいという。
「仕事が忙しいということもありますが『時間ができたら帰ろう』と思っているうちに、帰省のタイミングを逸してしまうんですね。でもさすがにここ3年帰っていなかったので、今年のゴールデンウイークに実家に顔を出しました」
神田さんの両親や兄弟、親戚もひさびさの帰郷を歓迎してくれたそうだが、ある日の夜、差し向かいで酒を飲んでいた父親が、深刻な顔でつぶやいた。
「お前もかなりハゲが進んできたな」
神田さんは、初めは何を言われているのかわからなかったという。一瞬置いてから、自分の髪の毛の話と理解した。
「親父も若いころから髪が薄かったので、遺伝でいずれボクもそうなるのかなと、以前から漠然と感じてはいました。ただ、それはもっと先の話かと思っていたので、父のつぶやきには驚きました」
育毛は孤独な闘いだが…
その晩は特に毛髪についてはお互いにそれ以上言及することはなかったが、神田さんは翌朝、手鏡を使って頭のチェックをしてみた。すると、頭頂部が明らかに白っぽい。つまり薄毛が進行していることが判明した。
「合わせ鏡でもしないと自分では確認できない場所ですし、父が言ってくれなかったらきっと気づくことはなかったでしょう。東京の友人や会社の同僚はボクの頭髪についてどうこう言ってくることはありませんから、気づかせてくれた父に感謝ですね」
そこで神田さんは東京へ戻るとすぐに育毛剤についてリサーチを始めた。今のうちなら、頭髪を守ることができるかもしれないと考えたためだ。そして「イクオス」を使ってみることに決めたそうだ。
「成分や価格、働きなど総合的に判断して、ボクのような育毛剤初心者に向いているのではと思ったんです。AGA(男性型脱毛症)向けという点も気に入りました」
夏前からイクオスを朝と晩に欠かさずつけているという神田さん。最近では頭頂部の薄毛が少し目立たなくなってきた感触があるとのこと。
「次に帰省したときは『髪の毛増えとるばい』と、言わせたいですね!」
◆兄からのアドバイスで
45歳の沢口吉則さん(仮名)は、額から頭頂部にかけて、かなり抜け毛が進んでいることに悩んでいた。
「抜け毛が顕著になったのは3年ほど前からです。恐らくその前から薄くなってきていたんでしょうが、生え際の後退をハッキリと感じられたのはその頃ですね。それから抜け毛はどんどん進行して、今では誰が見ても『ハゲている人』と思うでしょう」
髪の悩みは妻や子ではわかってもらえないこともある
沢口さんは先祖代々、年齢とともに頭髪が薄くなる家系だと言う。そのため、ある程度覚悟はできていたものの、やはり自分の身に起こるとショックが大きかった。
「自分で言うのも難ですが、ボクは割とイケメンらしくモテたんです。だからハゲオヤジになっていくのが、なんだか情けなく思えてきました。そこで育毛剤を使ってみようと思い立ちました。少しでも髪の毛が復活してくれたらいいなと」
とはいえ、何を使ったらいいのか皆目見当がつかなかったという沢口さん。奥さんや娘さんは無関心とのことで、3歳年上のお兄さんに相談することにした。
「うちの遺伝子を継いでいるワケですから、兄もやっぱり髪が薄いんです。何か情報を持っているかも知れないと、訪ねてみました。そうしたら驚いたことに、以前会ったときより髪が増えているんです。ボクが現状を話すと、兄は愛用しているという『プランテルEX』のことを教えてくれました」
沢口さんのお兄さんも抜け毛に悩み、育毛剤を試してみるようになったとのこと。
「本人はそれほど髪が増えたという自覚はないようでしたが、何らかの変化は起こっているとボクは思いました。そこで兄と同じプランテルEXを試してみようと、2か月前から使い始めました。まだ大きな変化は表れませんが、兄に効いているようなら、そのうち効果が出るのではと期待を持っています」
◆妹からのプレゼントで
森野亮一さん(仮名)は27歳だが、頭頂部が薄くなってきている。
「父親はそんなに髪は薄くないですし、心身ともに健康なので、なぜ髪が薄くなったのか謎です。考えられる原因があるとすれば、皮膚がちょっと脂性でフケが出やすい点でしょうか。いずれにしろ、この若さで薄毛というのは何とかしなければと思いました」
しかし育毛剤を買いに行くのは恥ずかしいと感じた森野さん。モヤモヤしながらそのまま過ごしていたある日、高校生の妹さんが一つの包みをくれたという。
「中身は育毛トニックの『サクセス』でした。少ないお小遣いの中からボクの髪のために買ってくれたようです。妹には本当に感謝すると同時に、ちゃんと使うことにしました。そんなに心配してくれているなら、髪を復活させるために頭皮ケアをまめに行おうと気持ちを新たにしました」
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育毛は孤独な闘いである。でも、それを見守り協力してくれる家族がいることは心強い。頭髪の悩みを一人で抱えているなら、思い切って家族に打ち明けてみれば、道が開けるかもしれない。